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山の危険(体調編)

2019-05-13
写真
山の危険は数あれど、日帰り登山で個人的に最も危険だと思うのはハンガーノック(いわゆる低血糖状態)です。他に脱水、低体温。この3つについて解説します。

※写真に深い意味はありませんw

<ハンガーノック>
平たく言うと空腹による低血糖状態の事。主な症状は空腹・頭痛や目眩・吐き気・全身の倦怠感などです。初めてだと風邪でも引いたのかな?とか思いますが「腹減ってる」ってのがポイントです。
こうなると体は動かない(マジで動かない。一歩が全然足でない)、思考能力も低下し注意散漫になります。
思考能力が低下していると足元不注意でコケる・滑る・足くじくとか、道間違えたりして大変危険です。
登山は思っているよりエネルギーを消費するので想像以上にハンガーノックになりやすい、と言えます。

対策は当然「食事」。お昼用意するとかおやつ、いわゆる「行動食」を用意しておけばハンガーノックにはなりません。
個人差はありますが、
山中に食べ物持って行かなくても大丈夫、なのは~3時間以内に下山できる所(出発地点や人里、コンビニやら自販機やらがある場所、という意味です)。
3時間~5時間だとお昼一食、
5時間以上ならお昼+アルファのおやつや行動食を用意しておく方が無難です。
休憩込みで山中に7時間以上いる場合は、さらに余分を用意しておきましょう。

食事の内容は好みの問題もあるので「お好きに」としか言えませんが、ある程度エネルギー(炭水化物)があるものも摂っておくと良いでしょう。ホントの所はエネルギーの吸収を助けてくれるビタミンやミネラルも取らないとダメですが、日帰り登山レベルだとそこまで考えなくても大丈夫です。

あと、前日・当日朝の食事。
当日のスケジュールが5時間以上になりそうな場合「カーボローディング」がお勧め。
厳密にはプロのアスリートが試合前(1週間とかかけて)に行う食事方法の事ですが、ここではシンプルに「山に行く前日は炭水化物を沢山食べておこう」というダケの事です。(「山と食欲と私」でも紹介されていますね)

米、パン、麺類、お好み焼きとかの粉物・・・などです。まぁ、理論上ラーメンなどの油が濃いものは避けたほうが良いですが、素人ですからそんなに気にせず、炭水化物系を多めに・ぐらいの気持ちで良いでしょう。
ちなみに、カーボローディングしといて当日「やっぱやめた」ってすると太ります。

それから、当日の朝はキチンと食べましょう。抜くのはもってのほか。
他に、登山開始の30分ぐらい前にアミノ酸入りのゼリーを食べる(飲む?)と良いそうです。

こういうやつ。コンビニで普通に売ってます。

あと、山登りでダイエットはお勧めできません。・・・というか、効果ないです。
ダイエット→脂肪を燃やす→特に内蔵脂肪を燃やすには、基礎代謝を上げるしか方法がありません。日々の運動量、活動量が重要で、1日山行った程度で痩せた、っても水分飛んでるだけですぐに元に戻ります。
まぁ、山は特に下半身の筋肉を使うので、太腿とか大きい筋肉を育てれば理屈の上では基礎代謝があがります。ので、山から帰ってきたら肉(たんぱく質)を食べると良い、って事になりますね。プロテイン飲むでも可です。

<脱水>
そのまんま、です。特に夏場は水の消費量も多いですし脱水になると熱中症などのダブルパンチになりやすいので持っていく水分量には注意しましょう。
あと、水だけでなく糖分や塩分を補給できるジュース的なもの(ポカリやアクエリアス、普通にオレンジジュースとかでも可)もあると良いです。
個人的には、炭酸は避けたほうが良いと思います。横腹が痛くなりやすいので。。

私個人は、最大積載量は4Lぐらいです。
2L、水

プラティパス 2L チューブ付きのやつ。

1L、水

プラティパス 1L 山頂でコーヒー入れたりの煮炊き用。

あとは500mlか1Lのペットボトルを腰のホルダーに挿してます。1Lのポカリスエットが丸いタイプで持ちやすい。アクエリアスの方が好きなんだけど1Lは四角い形状で、腰のホルダーに挿せない。。

コレは夏の話で、春秋は量を調整しています。(トレーニングを兼ねて、ウエイトとして満タン持ってっく場合も多いですが)

なお、山中の沢の水とか湧き水とかをそのまま飲むのはお勧めできません。どうにもならない緊急事態以外は避けたほうがよいですし、その場合でもできれば煮沸しましょう。

<低体温>
夏なら大丈夫だろ・・・と思っていると案外、寒くなります。
特に1,000mを越える山頂で風が吹いてると・・・汗冷えするんですよね。春・秋で日が陰ってる時なんかはマジで寒いです。
低体温というと大げさかもしれませんが、「寒い」と感じるレベルでそのままでいると思っている以上に体力を奪われます。

対策は防寒用の服を持っておくこと。私はレインコート兼用のやつを常に携帯しています。
他、バーナーとかで温かい飲み物を入れられるようにしておくとか。魔法瓶的なヤツでも良いですね。

<トリプルパンチ>
ハンガーノックになる・という事は、食料がない・水分もないまたは残り少ない場合が多いです。
そうなると(エネルギーがないので)動いても体温が上がらず、低体温状態に・・・体は動かず、動かないので体温は上がらず、という負のループに陥ります。。
3つ挙げましたけど、来る時は3つ同時に来ることが多いのです;

でもって、山中一人でコレになってしまうと絶望的。下山まであと2時間、とかだともはや遭難と言っても良いですね。。
最近は山でも携帯の電波が届く所が多いですが、届かない場所もそれなりにあります。
装備やスケジュールの確認は、念入りに。

<余談>
現代人は水も食料もない場合、もって3日です。災害時のデッドラインが72時間(24時間×3)ってのはそういう事です。
水が十分にあれば5日くらいは行けるという説もありますが、現代人は飢餓耐性がないので3日も食べてないと急性栄養失調になる・と言われてます。

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