QNAP

- カテゴリ:
- サーバ・NAS
- コスト:
- 2万~
- 評価:
NSA(ナス)というのは、物凄く端的に言うと外付けHDDです。USBで接続するのではなくLAN(ネットワーク)を介して接続するタイプの事を指します。
NASはUSBタイプに比べると設定がテクニカルで物理的にある程度大きく、ACアダプターによる電源が必須です。(ネットワーク越しに接続するので、持ち運ぶ=小型化する意味がほぼありません)
近年ではオンラインストレージが発達しているので、帯に短し・・・な所があるのは事実です。
NAS | USB HDD | オンラインストレージ | |
---|---|---|---|
コスト | 高 | 中 | ほぼ0~月額 |
設定 | 難しい | 簡単 | やや難しい |
容量 | 多い | 多い | 制限あり |
転送速度 | 中程度 | 速い | 遅い |
その他 | ネットワーク内なら物理的に抜き差ししなくても接続できる | 物理的に紛失のおそれがある | サービスによって条件が大きく異なる |
※NASは設定したネットワーク(WIFI)内ならかなり高速で転送できます。外からはネットワークの速度に依存します。
※USBは3.0の場合を想定。SSDだとさらに早くなります。
近年ではほとんどオンラインストレージで事足りますし、個人ユースはそれで全く問題ないと思います。
ですが、業務で使うとなると以下の問題が出てきます。
・重要なデータを他社のオンラインサービスに預けるという気持ち悪さ
・動画や大きな写真データは容量的(=費用的)な問題が出る
また、データ保存だけでなくVPNも欲しいなーとかの要件もあり・・・それなら自宅サーバ立てれば良いのでは?とも言いますがモノ自体のコスト、電気代、物理的なスペースの問題、あとはテクニカルな問題があり、なかなか厳しいなー・・・ってのを一括で解決してくれるNASが「QNAP」(キューナップ)シリーズです。
QNAPは基本はNASです。が、その構造はPCに近くPC用のHDDを接続して使用します。スロットの数もいくつかパターンがあり、使い方に応じて容量やらを選択できるのがメリットです。
専用OSが無料でついてきますし、LINUXをインストールする事もできます。専用OSには様々なアプリがあり、比較的簡単に・様々なニーズを満たしてくれます。
PC・自宅サーバよりもコストは(比較的)安く、設定・運用も(比較的)簡単です。
私は主にVPNとストレージ(ユーザ管理)、3TBのHDDを2スロットでRAIDで運用しています。運用が簡単で重宝しています。
弱点は、年に一回か二回ほど、VPNのアプリやらOSやらのアップデート、ファームウェアのアップデートなどがある→これらのタイミングで(更新しないと)VPNが繋がらなくなる、というケースを何度か経験した。アップデートに気づかず出先でVPN・・・繋がらない!なんでやねーん、ってのがちょっと困る。
RAID写真の銀色のテープは、電源ランプの点灯・点滅がうざかったのでアルミテープを貼っていますw