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Z6

2019-08-31
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NIKON Z6(装着レンズ:S-Line 24-70mm f/4 S)

NIKONイメージング

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いわゆる「フルサイズミラーレス」のZ6。イキナリ総合評価を書くと、100点満点で70点ぐらい。個人的な満足度でいうと・・・可も無く、不可も無くと言う感じ。
一眼レフというモノは、カメラ本体だけでは評価ができません。レンズと一体となって総合評価が下せるワケですが、いかんせんZマウントレンズは全然出揃って無いので旧来のFマウントのカメラ+レンズと比較すると総合力ではFマウントに軍配が上がると思う。
ただ、特定の用途やピンポイントな状況ではミラーレスの方が良い場合がある。あとはコスパの問題なんだけど、Z7は言うまでもなくZ6でも結構良い値段がするので「割に合う」ケースは殆どないような気がする。

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山で最も優先されるのは重量と体積。軽くてコンパクトな方が良いのですが、それだけを考えるとコンデジ、極論スマホでええやんけという話になってしまう。可能な限り高画質・高性能かつ堅牢性が高く、バッテリーも保って・・・となり、高性能なものほど重くなるので後は自身の筋力・体力と経済力との相談で着地点を決めるという事になります。
私の場合、山には「写真を撮りに行く」のが最大の目的なので、フルサイズの一眼レフである事は譲れません。その中で比較的軽くてコンパクト、という意味では有りかもしれない。ってな事で挑戦してみました。
ニコンのミラーレスは現状、Z7とZ6。Z7の方が(スペック的に)山向きなのですが、価格差を飲み込めなかったのでZ6としました。また、アダプターを噛ませればFマウントレンズが使用できる・・・のですが、当然その分重く・長くなります。なのでセットレンズの「24-70mm f/4 S」のみで運用しています。

現在、山でメインとしているD850+20mmと比べてみました。

Z6 D850
レンズ 24-70mm f/4 S 20mm f/1.8G ED
合計重量※1 約675g+約500g=約1,175g 約1005g+約355g=約1,360g
本体寸法 約134×100.5×67.5mm 約146×124×78.5mm
レンズ含む長さ※2 約190mm 約200mm
価格※3 ¥258,956 ¥359,977

※1 Fマウント フルサイズのカメラ本体で最軽量はD610の850gです。

※2 レンズフードを含めたメジャーによる実測値(おおよそ、です)

※3 2019-08-31現在、価格.comの新品・最安値を足した金額です。メモリーカード等が含まれません。

サイズと重量について、数字上は大した差がありませんが実際に持ってみると結構差があります。やはりZ6の方が軽量・コンパクトな印象です。本体そのものがZ6の方が明らかに薄い。レンズは24-70Sの方が重くて大きいので相殺されている感じです。D850の方が本体が重く、レンズが軽い。それに対してZ6は本体とレンズそれぞれの重量が近く、構えたときのバランスが僅かですが良い・というのが印象の差ではないかと思います。
来年中にはZマウントの20mm単焦点が出るらしく、それに変えればさらに軽量コンパクトになる事は間違いありませんが、そうなるとD850+20mmと重量バランスは近くなる・けど絶対的には軽く・コンパクトになるので、総合的には運用しやすい方に振れると踏んでいます。
それ以外で、D850と比べて取り立てて優れている点、というのは・・・個人的な感想ですが「ない」です;連射性能は優れていますが(最大で12コマ/秒なのでD5並)山では連射なんて使わないのでどうでもよろしいです。
わかりやすく「劣っている」点は、メモリーカードのスロットが1つという事と画素数です。画素数はほとんど気になりませんが、スロットは。が、そこさえ目を瞑れば、約10万円安で買えるのは大きいです。どうしても画素数が・という場合はZ7にすれば、サイズ・重量・レンズ同じでD850と同じ画素数。ただし価格は374,785円(2019-08-31現在、価格.comの新品・最安値)なのでD850+20mmよりもちょい高く、メリットがあるかと言われると微妙な感じです。
2019-10-07まではキャッシュバックキャンペーンやってるので、レンズキットなら4万円返ってきます。それ使うならD850+20mmよりお得ですね。

<操作感>
基本的なNIKONの一眼レフ。多少の違いはもちろんあるけど、戸惑うほどの違いはない。「i」ボタンが使いやすくなったような気がする。
本体の材質等はD850と同じマグネシウム合金で堅牢性は高いと言えます。グリップの形状・深さはD850と同じようなモノですが、ボディ自体が僅かに「薄い」ので相対的にZ6の方が持ちやすいはずです。

<メモリーカード>
XQDなのは個人的にはどうでもよろしいですが、1スロットというのはちょっと、です。「飛ぶ」かもってのはあんま気になりませんし、出先で買い足すとか経験ないので。1スロットで何が困るのか、というのは記録方式。D850はダブルスロットで、よくあるRAWとJPGを分けて保存しています。Z6の場合、RAW+JPG同時保存すると同じカード内に異なるファイル形式が混在してしまう・・・コレが個人的に「面倒臭い」のです。今はJPGのみとしています。

<バッテリー>
D850と共通規格。D850のバッテリーを流用できる。ただし、ちょっと新しいバージョン(EN-EL15b。D850はEN-EL15a)。EN-EL15bの方がバッテリーとしての性能もちょっとだけ高いっぽい。
Z6は、バッテリーを外して充電器に取り付け「しなくても」、アダプターを本体に接続すればバッテリーの充電が可能という機能があるのだけど、ACアダプター(別売り)が必要なのと(スマホなどのコンセント→USBのやつとかでも充電できるっぽい)バッテリーがEN-EL15bでないとダメ。なので、あんまり意味はない。

<バッテリーの持ち>

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ミラーレスは電池の持ちが悪い、と言われる。でもそれは設定の問題だと思う。デフォルトだと背面のモニターを見て写す・・・ライブビューというのか?普通のコンデジやスマホのような撮影方法なのですが。この手の電化製品は「モニターの表示」に一番電気を使う。
この「撮影方法」の設定を、ファインダー横のボタンで切り替えられる。
・自動切り替え
・ファインダーのみ
・モニターのみ
・ファインダー優先
の4種類なんだけど「ファインダー優先」または「ファインダーのみ」とすれば普通の一眼レフとほぼ同じ設定となる。消費電力も、理論上はミラーレスの方が大きいけど実質気にするほどではなくなる。
また、ミラーレスは電源OFFからONにした時、従来の一眼レフと比べて起動が遅い・・・と言われている。事実そうだけど、1秒かかるかどうか程度で実際の運用上で気になったことは無い。
動画撮らない、従来の一眼レフと同じ運用方法だと、山で2泊3日でもバッテリー交換なしで余裕で保った。

<電子ファインダー>
ミラーレスと言う名の通り、内部にミラーがない。コレ、どういう事かと言うと「ファインダーの中」は「モニター」って事。
従来の一眼レフは「電源OFF」の状態でもファインダーを覗けばレンズの向こう側を見ることができる。ズームも、ピントもマニュアルで合わせれば(電源OFFでも)景色とか見える。意味があるかどうかは別として、望遠鏡的な使い方もできるという意味。これは、レンズで捉えた映像を鏡で反射しているから。
ミラーレスはこの鏡がないので、レンズが捉えた映像を「そのまま」見ることはできない。なので、電源OFFだとファインダー覗いても真っ暗。ここの所は「そういうもの」なのでどうにもならない。
従来の一眼レフは「肉眼に近い」ので、ファインダーを覗いて見た映像と、実際に撮影した映像には結構な違いがある。特に明暗とか。ミラーレスでも違いはあるけど、ミラーアリと比べるとその差は少ない。良いか悪いかは人によると思うけど。
反面、あくまで「モニター」の映像なので違和感を感じる場合がある。店頭のデモ機とかでは気づかなかったが、山とかで長時間使っているとその僅かな差を感じるようになる。だから何というほどではないし、慣れの問題と言われればその通りですが。

あと、個人的に「撮影直後、さっき撮影した映像をモニターに写す」設定(プレビュー)にしてるのですけど、Z6はこのプレビューが「ファインダーの中」のモニターにも映る。連続で撮影しようとしている場合、被写体を見ているのにプレビューが突然割り込むので、慣れてないとギョッとする。シャッター半押しとかで解除されるので実運用上、めちゃくちゃ迷惑・・・ではないけど微妙に慣れない。

余談ですが電子ファインダーのモニタは有機ELらしいです。そげに違いは感じません。
余談の余談で、D850など従来一眼レフには「クリーニングミラーアップ」ってのがありましたが、ミラーレスには当然そんなモノは無い。

<サイレント撮影>

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ミラーレスは、シャッターを切ったときの音(カシャッ、とかいう音)は鳴らない。アレはミラーが動く時の音なので、ミラー無いんだから当然鳴りようがない。けど、アレがないとカメラとして味気ない。ので、通常は電子シャッター音が鳴るようになっている。
コレをOFFにする「サイレント撮影」という設定がある。確かにシャッター音はしなくなる、けどオートフォーカスなどの稼働音は鳴るし、何かわからないけど動作する音もするので完全に無音ではない。ま、屋外とかで使えば雑音に紛れてほぼ無音、と言えなくもないが。
特に用途はないし使ってない機能ですが。

<モニター>

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モニターには保護フィルム貼ってます

Z6  チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット、視野角170°
D850 チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約236万ドット、視野角170°
なので、D850の方が綺麗なのかな?なんだけど、実際には大した差はない。
チルト角も似たようなモン。でも普段使わないので全然気にならない。

<WIFI>
PCに専用のソフトをインストール、諸々設定しておけばカメラの電源をONにするだけでWIFI接続が出来る・・・という機能がある。理論上、無線で「撮影した写真のデータ」を「圧縮・劣化せずに」「PCに保存できる」という、話を聞くだけだと大変に素晴らしい機能なんだけど・・・
正直な所、NIKONはネットとかソチラ関係が非常に弱いと思う。この機能、試行錯誤しましたが私の環境では実質、使用できませんでした。
まがりなりにもIT・ネット関係の仕事をしているので一般人よりはソチラ方面に明るい、という自信はありますが全然ダメ。繋がらない。設定の画面のインターフェースもわかりづらく、手順をちょっと間違うと苦労して入力したパスワードが吹っ飛ぶ。リトライするのも気持ちがついていかない・・・このレベルの機能なら無くても良いからその分安くしろと言いたい。
※追記
マニュアルを見ると「ネットワークガイド」を見ろ、と書いてある。が、ネットワークガイドなる冊子は同梱されておらず、オンラインマニュアルにはリンクもない。調べてみるとPDFがあった。(ネットワークガイド
これによると「直接接続」と「アクセスポイント経由の接続」が出来るらしいが、「アクセスポイント経由の接続」はいくらやっても取説通りの動作すらしない。
「直接接続」はなんとか出来たけど・・・
・ノートPCのWIFIを「カメラ」に接続する(つまり、インターネットと同時に使うことはできない)
・有線LANとの同時使用はできない(WIFIのみにしないとダメ)(つまり、どうあってもインターネットと同時に使うことはできない)
・PCから「画像を取りに行く」事はできない
・カメラから画像を指定して「送る」か、「撮影直後に自動送信」するしかない
ってな感じで使い勝手が非常に悪く、実質USBで直接つなぐ方が遥かに早い。なんだこれ。

<オプション>

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シューカバー交換。上部モニターは適当な保護フィルムがありません;

例によってピークデザイン関係、ハンドストラップとかは普通に付く。特に違和感もなく使えます。
後付フラッシュは従来一眼レフと互換性がある。なので、シューカバーもいつも通り変更(ASC-01 シルバー)。
接眼目当て(DK-19)も変えたかったけど、コレは互換性がない。Z6・Z7用の目当てはまだデフォルトのやつしかない。試しに外してみたけど形状が全然違うからどうにもならんわ。

<配線関係>

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イヤホンジャック、マイクジャック
USBは時流に合わせてUSB typeC に。mini HDMIポート、レリーズはMC-DC2で、従来一眼レフと一部共通。買ったけど使ってないw


<その他>

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オートエリアAF、AF-S(シングルAF)、Aモード(絞り優先モード)

ファームウェアのバージョンアップで「瞳AF」が搭載された。
・・・けど、まぁほとんど使ってないのでわかんない。
一応、ワンコで試してみたら反応したので、動いていることには間違いない。ファインダー上ではAFを稼働させると、自動的に緑の枠(ピントの枠)が瞳を捉える。生物撮る場合には便利な機能だと思うが、わざとピント外したい場合(があるかどうかはさておいて)は解除できる。(設定 a4 オートエリアAF時の顔と瞳認識)

<総合評価>
買って後悔してないか?と言われると・・・後悔している、という程ではないけど満足しているという程でもない。
D850とFマウントレンズの資産があるなら、まぁ無くても良いかなーと思う。NIKONのフルサイズのカメラ・レンズ資産がないという人が、D850(となんぞレンズ)かZ6か・どちらが良い?と問われたら、将来性を踏まえてZ6を勧めるかな。
長い目で見ると全体的にミラーレスに流れていくと思うし、NIKONのレンズ開発もFマウントよりZマウントの方に力が入っていくと思うので。Zマウントレンズのラインナップが充実してくれば当然、そちらの方が良い・・・のですけど、その頃にはたぶん、もっと良いフルサイズミラーレスが出てくるはず。そう考えたら微妙っちゃあ微妙なんですが・・・。
フルモデルチェンジ直前の車を買うか、フルモデルチェンジ後の車を買うか に近いものを感じるなー。

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